京都フォトログ

古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

東福寺塔頭一華院庭園 重森千靑作庭の「四神の庭」

11/9に東福寺に行った日記では、

紅葉をメインとしたためサラッと流しましたが、

紅葉も見頃が出始め東福寺に行かれる方も増えそうなので、

前の日記の続きで東福寺の一華院(いっかいん)です。

remist.hatenablog.jp

 

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普段は公開していませんが、紅葉シーズンは400円で公開しています。

元々は南庭の「依稀松の庭(いきまつのにわ)」がメインでしたが、

2016・18年に重森三玲の孫・千靑(ちさを)氏により北庭と西庭が造られました。

 

玄関前庭を含めて東西南北に庭が出来る事により、

東西南北の四神相応をイメージし、

北庭(玄武)と西庭(白虎)が造られました。

 

玄関前庭(青龍)

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門から覗いた状態です。

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この上に伸びていく松を龍に見立て

東にある事から「青龍」としました。

 

重森三玲丹波・石像寺に四神をテーマとした庭は造っていますが、

あちらは全部石組で表現しており、全く別の形ですね。

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直接関係有りませんが、玄関前庭の他の部分です。

方丈南庭「依稀松の庭(いきまつのにわ)」(朱雀)

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1981年前住職作庭

禅語の「依稀たり松の屈曲、彷彿たり石の爛班(らんぱん)」が語源となっています。

門前に「彷彿石庭」と看板があるのもその為です。

南庭と北庭で対をなしています。

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玄関から上がってすぐ左が南庭「依稀松の庭」で、

突き当りが西庭の「虎靠山の庭(白虎)」になります。

 

以前はこの南庭を眺めながらお抹茶が頂けました(1000円)が、

今は庭園の見えない別室になっています。

抹茶付き拝観1200円にアップ。

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黒松が大きく枝を伸ばした様を「朱雀」に見立て

後方の大刈り込みが山々を表します。

一部オレンジになっている木は紅葉です。

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飛石は踏分石から蹲踞と、奥に続いて玄関前庭へと別れています。

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もう1本真っ直ぐ伸びた飛石もあります。

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奥には小さな石橋もあり、山間から水が流れているイメージです。

手前の小さな石が水分石でしょうか?

方丈西庭「虎靠山(ここうざん)の庭」(白虎)

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2018年に出来たばかりの重森千靑作庭「虎靠山の庭」です。

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禅語の「龍の水を得るが如く、虎の山に靠(よ)るに似たり」が語源です。

意訳:水を得た魚 

(あるべき姿に戻れば本領発揮)

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白虎ということで白い石を使っています。

親虎の左右に子虎がおり、西から南に向かい「虎の子渡し」となっています。

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沓脱石とその周り

北庭「彷彿石(ほうふつせき)の庭」(玄武)

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2016年重森千靑作庭の「彷彿石の庭」です。

北側なので「玄武」を意識して黒系の石で造られました。

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最奥の「蓬莱島」を黒石の州浜で囲み、

植栽により遠くの山並みを表しています。

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中間は「鶴亀島」で鶴と亀を表しています。

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手前が「玄武・亀島」で東(右)から西(左)へ亀が泳ぐ姿を表しています。

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端には石塔を利用したような手水鉢があります。

手前の砂紋はもっと渦が一杯の複雑な形で、

簡単には行けない絶海のイメージでしたが、

面倒なのでやめたのでしょうか(^-^;

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こんなブースがあり、奥に座って見ると良い位置で見られます。

 

「盛光院」(600円)や「東光寺」(500円)の特別拝観は茶席なので、

そちらも拝観するつもりがあるなら抹茶を頂くか考えて回りましょう。

 

おまけ

由緒書きですが、「白虎」と「玄武」の説明が入れ替わっているので注意!

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