京都フォトログ

古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園13 伏見稲荷大社「御茶屋」と「松の下屋庭園」

今回は伏見稲荷大社御茶屋」と「松の下屋庭園」を紹介します。

後水尾天皇つながりで書き出したものの、

どちらも建物内部は撮影禁止なので、

庭園写真自体は後水尾天皇とあまり繋がりが無かったり…

ついでに御茶屋まで仙洞御所の建物説が否定されていたり…

 

 

御茶屋とは?

後水尾上皇仙洞御所の古御殿を、

付き人筆頭格の羽倉延次(のぶつぐ)に下賜したものです。

天皇の傍付きをして昇殿するわけですから、

稲荷や賀茂の神職など身元の確かな人がなります。

羽倉家は伏見稲荷の社家(神職家)だったので、伏見稲荷の方に移築されました。

 

これまで仙洞御所の建物と紹介されていましたが、

現在では御所の古御殿の一部と言われています。

f:id:ReMIST:20190705174015j:plain

f:id:ReMIST:20190706023028j:plain

書院造と数寄屋造の過渡期の造りで、

床の間、付書院や違い棚を備え格式高い書院造に、

遊び心のある欄間や障子・釘隠しで軽妙さを取り入れており、

重要文化財に指定されています。

f:id:ReMIST:20190705174056j:plain

そういった遊び心溢れた素敵書院たちが、

桂離宮書院(非公開)曼殊院書院(撮影禁止)

修学院離宮(工事中だった…)なのですが、

御茶屋も含め一枚も写真がありません。

f:id:ReMIST:20190705174214j:plain

 

松の下屋とは?

伏見稲荷大社の縁起は秦伊呂具に始まりますが、

この地に住んでいた社家で秦家の子孫の一つ松本家の邸宅跡になります。

 

御茶屋」が桃山時代終わりから江戸時代にかけて、

御所に建てられた格式高いものであるのに対し、

「松の下屋」は大正時代の民間建築なので、同じ書院造りでも

ガラス張りで全く違う造りになっています。

中から庭を写すのも禁止なので、何も写真はありません。

f:id:ReMIST:20190706004353j:plain

 

松の下屋庭園

庭園は回遊式庭園で、松の下屋と同時期に造られた京都市名勝庭園です。

稲荷山三峰を借景としていましたが、今はほとんど見えません。

庭園内の川も流れていません。

 

時代と庭園に川を流す植栽メインの手法、

松の下屋前から奥に行くほど狭くなる、

実際より奥行きを感じさせる庭造りから、

七代目小川治兵衛周辺の人の作庭ではないかと考えられています。

近くに植治作庭の大橋家庭園(苔涼庭)もありますし。

 

(でも、植治なら高低差を利用して小さな段(滝)を作るはず)

f:id:ReMIST:20190706015714j:plain

f:id:ReMIST:20190706014535j:plain

f:id:ReMIST:20190706014554j:plain

本来ここには川が流れています

f:id:ReMIST:20190706014636j:plain

作庭前からあったと言われる池があります。

 松の下屋前から奥にある茶室に向かいます。

f:id:ReMIST:20190706020012j:plain

f:id:ReMIST:20190706020033j:plain

山すその斜面に庭が造られているので高低差があり、

一番高い所に茶室の「瑞芳軒」が建っています。

社務所庭園の方から昭和12年に松の下屋に移築されたものになります。

f:id:ReMIST:20190706013456j:plain

f:id:ReMIST:20190706013420j:plain

2018年の「京の冬の旅」ではにじり口も障子も全部開けたようですね(´・ω・`)

f:id:ReMIST:20190706014107j:plain

何も見られないのでほぼ素通りしました。

f:id:ReMIST:20190706015311j:plain

茶室付近からの眺めは良いです。

f:id:ReMIST:20190706015615j:plain

f:id:ReMIST:20190706015840j:plain

写真では緑のモコモコだらけで分かり辛かったかと思いますが、

実際に目で見ればもう少しスッキリ見える筈です。

 

そして、ほとんど出番のなかった後水尾天皇

 

拝観情報

通常非公開(春の非公開文化財特別公開・京の冬の旅などで公開)

拝観料:特別公開による(600円か800円)

アクセス:伏見稲荷大社の境内 東丸神社の東隣

伏見稲荷大社へは JR奈良線 稲荷駅下車(目の前)

         京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分