京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園55 城南宮神苑「楽水苑」 中根金作の趣の異なる5つの庭園

今回は伏見区の城南宮神苑を紹介します。

本殿を囲むように各時代の特色を持った神苑が広がります。

注!)令和元年より神苑拝観が期間ごとに公開エリアが変わるようになりました。

 7/22~8/31の夏の間は北側の「春の山・平安の庭」のみの公開となり、

拝観料は一律200円になります。

「室町・桃山・城南離宮の庭」は夏の間非公開になります。

 

「楽水苑」について

「楽水苑」は5つの時代の庭園に別れ

その全てを中根金作氏が作庭しました。

まず初めに「室町の庭」と「桃山の庭」を最初に手がけました。

その後「平安の庭」、「春の山」、晩年に「城南離宮の庭」と

生涯をかけて城南宮神苑の作庭に携わりました。

「春の山」

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椿と枝垂れ梅で構成される「春の山」です。

向こうに見える赤い花の木々は藪椿です。

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ここには30種類以上の椿があります。

椿は種類が多過ぎて覚える気にもなりません(^-^;

日本で2200種、海外で5000種以上だとか。

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鳥羽離宮時代の築山の跡と伝えられています。

見ての通りこの場所目当てなら3月上旬に行くのが良いです。

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08年4月29日 曲水の宴の日

4月末だとこんな感じになります。

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08年11月 曲水の宴の日

同じ年の11月「春の山」です。

梅が紅葉して風情はあります。

あと、人が素通りするので写真は撮りやすいです。

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白河上皇離宮を築く際に「源氏物語」に描かれる

光源氏の大邸宅・六条院をモデルにしたといわれ、

「春の山」と対をなす「秋の山」が「鳥羽離宮公園」内にあります

しかし、ただ土が盛り上がっている頂上に石碑が立っているだけです。

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ここは十数年前から梅林に変わりましたが、

この写真は10年前の若木の頃の写真です。

10年経ったのでぼちぼち成長振りを見に行きたいですね。(気の長い話)

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遣水も流れ、ただ築山に梅が植えてあるだけではなく、

ちゃんと庭園しています。

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多分、国道1号線の歩道橋から撮影

(今googleMapで見てもありませんでしたが)

「平安の庭」

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平安時代の貴族の邸宅や寝殿造りの庭を再現した「平安の庭」です。

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三段落ちの滝の池から2筋の遣水が流れており、それを辿ると

曲水の宴が行われる苔の庭へと続いています。

3月の梅の時期だと寂しい感じですが、

「春の山」と入れ替わり4月末の曲水の宴の頃になると華やかです。

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花菖蒲・ツツジ・藤・山吹・青紅葉などが咲いています。

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平安初期の宮廷文化の雅な庭園となっています。

また源氏物語ゆかりの花々が植えてあり、

源氏物語花の庭」となっています。 

「平安の庭」秋の曲水の宴

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ススキや藤袴秋明菊ツワブキ、紅くなりかけの紅葉など、
春と同じ場所なのに、しっとりした感じになります。

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2008年は源氏物語千年紀という事で、

「紅葉賀(もみじのが)」(光源氏18歳秋から19歳秋の巻)で、

頭中将(とうのちゅうじょう)と共に舞った青海波(せいがいは)を舞いました。

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毎年4月29日と11月3日 14時から曲水の宴を行い神苑は無料公開となります。

遅くに行くと危険防止のため入場制限が行われます。

「室町の庭」

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(14世紀から16世紀の足利尊氏からの幕府>朝廷(公家)の時代です)

足利将軍家の時代とくれば金閣寺銀閣寺の池泉式庭園です。

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こちらもツツジや藤が彩る5月頃がオススメです。

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薄い石橋が折れないか心配になります(^-^;

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3月の梅の頃

人がいなくて庭園としての写真が撮りやすいです。

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薄い自然石の石橋と松の生えた蓬莱島・正面に三尊石組のある庭園です。

「桃山の庭」

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織田信長が足利15代義昭を放逐し、

秀吉が跡を継いだ大名武士>室町幕府の時代です)

 

大海原と島々を表した枯山水庭園です。

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豪壮で華やかといわれる桃山文化の庭園は

鶴亀蓬莱の石組や書院造の邸宅にあった庭園へと発展していきます。

小堀遠州から桂離宮辺りの庭園が桃山の庭園です。

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既成概念にとらわれない小堀遠州の頃から、

日本庭園に芝生が使われるようになります

西洋文化を取り入れろという命令もあり)

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両端にある枝垂れ桜(4月)を取るか、色鮮やかなツツジ(5月)を取るかですね。

この写真は3月の梅の時期のものです。

ひと月でガラッと表情を変えて、自然の凄さを感じます。

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11月の「桃山の庭」

4月はこの枝垂桜が満開になります。

「城南離宮の庭」

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離宮時代の建築群を石組で表現した模型庭園」と書いてあります。

 

平安後期のこの地の様子を表す枯山水庭園です。

白砂が池を芝生が陸地を石組が殿舎を表しており、

沿路が鴨川を表しているようです。

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この辺りはかつて鳥羽離宮という大きな池を持つ離宮があり、

昔から風光明媚な地でした。

(時代によりこの図は変化します)

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1.5km×1km四方の巨大な池のほとりに建物を建て舟遊びをした、

鳥羽法皇白河法皇離宮でした。

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城南宮辺りは池の中の島にある建物だったので、

この島が現在地に相当するイメージかもしれません。

(別に同じように池を再現したわけではありません)

城南宮神苑拝観情報

時期により、拝観料と公開エリアが変わります!

公式:神苑拝観ルートについてはコチラ

A期間 1/1から7/21と9/1から12/31

神苑全域拝観

拝観時間:9:00~16:30(受付16時終了)

拝観料:大人   600円

    小中学生 400円

茶席別途300円(お菓子とお抹茶)

 

B期間 7/22から8/31(夏季期間)

北側の「春の山」「平安の庭」のみ公開

南側の「室町・桃山・城南離宮の庭」は非公開

拝観料:大人・小人・団体一律200円

アクセス:京都市営地下鉄近鉄竹田駅」下車

     竹田駅6出口より徒歩15分または、

     竹田駅4出口より市バス「城南宮東口」下車 徒歩3分

 

     京都駅八条口E1乗り場 らくなんエクスプレス 15分

     土休日「城南宮前」下車 徒歩1分

     平日 「油小路城南宮」下車 徒歩3分

駐車場160台 無料

しだれ梅見頃時期は9時ごろから満車状態が続きます。

 公共交通機関をご利用ください。