京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園66 妙心寺塔頭桂春院庭園 大刈込みが特徴的な方丈前庭と3つの庭

今回は妙心寺塔頭桂春院庭園を紹介します。

妙心寺山内で通常公開している塔頭の一院で、

枯山水の坪庭「清浄の庭」露地庭「侘びの庭」

方丈庭園「思惟の庭」「真如の庭」の4つの庭園が楽しめます。

また、庭に下りて回れるのも嬉しいところです。

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桂春院略歴

慶長3年(1598年)に信長の長男である織田信忠の次男、

織田秀則(津田秀則)を開基として見性院(けんしょういん)を創建。

 

秀則の死後、1632年に小早川秀明の家臣・石河貞政(いしこさだまさ)が、

本堂を建て両親の法名から1字ずつ取り桂春院と改めました。

 

庭園の作庭は小堀遠州の弟子の玉淵坊(ぎょくえんぼう)が手がけたものとされています。

玉淵坊は他に桂離宮や妙蓮寺・知恩院庭園などに携わっており、

妙心寺では雑華院方丈庭園も手がけています。

坪庭「清浄(しょうじょう)の庭」

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『清浄の庭は、方丈北側の壺庭に井筒を利用して、西南隅に紀州の巨岩・奇石を直立した枯滝の石組、そこに滝の響き、白砂の渓流が音立てて流れる思いがするように、常に心身の塵垢を洗い清め清淨無垢にしたいものである。』(由緒書きより)

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 右の枯滝石組から来た流れが、花頭窓(廊下)の下を通って、

「侘びの庭」の方に来るイメージです。

書院庭園「侘びの庭」

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お抹茶を頼むとこちらで頂けます。

新緑の時期に行くと青紅葉と瑞々しい苔で一面緑に囲まれます。

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秋は紅葉の穴場となりますが、

この紅葉の見頃時期は12月上旬と遅目です。

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奥へと飛び石が続きますが、

書院の裏に隠れ茶室「既白庵(きはくあん)」があります。

江戸時代の茶人・藤村庸軒(ふじむらようけん)好みと伝わります。

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床の間の横の襖を開けると茶室です。

妙心寺では茶道は修行の妨げになると禁止されていたため、

建物の陰に密かに建てられた隠れ茶室になっています。

方丈東庭「思惟の庭」

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低くなっており飛び石がありますが、

この梅軒門が先ほどの「侘びの庭」の中門になります。

「既白庵」の外露地でもあります。

 

木々の中を通ってこっそりと隠れ茶室へと続きます。

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右端に伽藍石という平たい石(寺院の柱などの礎石)がありますが、

これが座禅石となります。

 

方丈南庭「真如の庭」

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方丈前の大刈り込みが特徴的です。

方丈側から見ると結構高低差を感じる立体的な造りです。

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植栽の根本には7・5・3調に景石があります。

十五夜の満月を表現しているそうです。

 

真如の庭を作庭した玉淵は、

雑華院庭園では苔庭に3・5・6・2の4群16個の石を配し、

十六羅漢を表していたりします。

妙蓮寺庭園も15個の石を配し、「16人目はあなた!」と、

十六羅漢を表しています。

思えば、そういうお庭が多いかもしれません。

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春はドウダンツツジと霧島ツツジが咲いています。

このドウダンツツジが秋になると紅くなり低い位置のワンポイントになります。

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秋のドウダンツツジと紅葉です。

紅葉だけだと上だけに視線が行きそうなところを、

下にも視線を惹き付けています。

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方丈前に紅葉がありますが、こちらは陽もよく当たるので、

普通に11月下旬が見頃になります。 

 

同じ日の写真なのですが、

茶室前は見頃前でしたが、方丈前は見頃過ぎという感じですね。

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横から庭に下りられます。

真如の庭の外縁を回って思惟の庭の方まで行けます。

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方丈前の生垣の向こう側です。

こんな小道を通り方丈東庭の思惟の庭の方に行けます。

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途中には滝石組からの枯れ流れや石橋など、庭園風のところもあり、

(落ち葉だらけで綺麗では無いのですが)池に水が注がれています。

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奥まで行くと「思惟の庭」の手前まで行けます。

本当にこっそりとお茶室に向かう雰囲気ですね。

 

妙心寺境内の北東奥の方なので、

基本的にはいつもひっそりとしていて落ち着けるお寺です。

 

桂春院拝観情報

拝観時間:9:00~17:00(冬は16:30)

拝観料:400円

拝観休止日:1月2日

アクセス:市バス 「妙心寺北門前」下車 徒歩5分

     JR「花園」駅下車 徒歩20分

     京都バス「妙心寺前」下車 徒歩10分

境内の北東奥なので、北門に着く市バスが一番近いです。

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remist.hatenablog.jp

妙心寺で同じく霧島ツツジのお寺といえば大心院

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