京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園33 建仁寺本坊庭園「大雄苑」と2つの中庭

今回は建仁寺本坊の庭園を紹介します。

大方丈前庭の枯山水のほかに中庭が2箇所あり、

俵屋宗達風神雷神図屏風(デジタル複製)をはじめ、

仏像・襖絵・庭・天井全て撮影可です。

(写経道場や進入禁止区域など一部禁止)

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建仁寺略歴

正式名称は東山(とうざん)建仁禅寺といい、

京都五山の第三位になります。

1202年創建の古刹で開基は鎌倉幕府2代将軍源頼家

開山は臨済宗開祖の栄西禅師。

喫茶の習慣を一般社会に広めた茶祖で、

建仁寺の生垣はお茶の木です。

 

五山別格:南禅寺

remist.hatenablog.jp

 

五条から四条、鴨川より東一帯を寺領とし、

最盛期には64院もの塔頭がありましたが、

現在は14院となっています。

その建仁寺の境内だった北側エリアを祇園と呼びます。

 

南側では「六道まいり」の六道珍皇寺塔頭とし、

法観寺八坂の塔)や高台寺を末寺としています。

 

京都五山(十刹)とは?

五山十刹は臨済宗寺院の中で、

足利尊氏や義満が自分の関わった寺を、

そのつど上位にしており、

純粋に禅寺の格付けというわけではありません。

 

 京都五山第一位:天龍寺

remist.hatenablog.jp

 

元々南禅寺大徳寺を筆頭としていましたが、

足利家と関わりの薄い大徳寺は格下げされ五山制度から脱却。

臨済宗の半数以上を占める妙心寺派も五山に入っておりません。

 

 京都五山第二位:相国寺

remist.hatenablog.jp

 

真如寺や等持院なども十刹ですが、

圏外からいきなり十刹筆頭になったり、

時代の権力者次第です。

2日後に序列が変わる事もありました。

 

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建仁寺方丈前庭「大雄苑」

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植治の枯山水庭園と紹介されている事が多いですが、

昭和の作庭家「植熊」三代目・加藤熊吉の作のようです。

昭和9年室戸台風で方丈が倒壊し、

昭和15年に復旧した際に造られた枯山水庭園だという事です。

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栄西禅師は2度も宋に渡り禅を学び、

中国百丈山(大雄山)を模して建仁寺を建立しました。

 

大雄苑は百丈山の景色をイメージし作庭されたと思われます。

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西南隅の七重石塔は織田有楽斎が兄信長を弔うために建てたものです。

有楽斎は建仁寺正伝院を再興し菩提寺としました。

のちに細川家の菩提寺永源庵と合併し、

現在は正伝永源院となり本坊の北側に建っています。

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方丈を囲むように南から西へと庭園が続いています。

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さらに回り込んで北の納骨堂前 

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十年前までなら誰もいない事も多かったのですが、

今はどのお庭の前も観光客で埋まっています。

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庭園横からスリッパを履いて法堂に行けます。

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2002年に建仁寺800年記念で描かれた小泉淳作画伯の「双龍図」です。 

龍は仏教の守護者として法の雨を降らすと共に、

水を司るものとして「火災除け」の意味も兼ねています。

 

書院前庭「潮音庭」

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小書院と大書院の間にある中庭で、両側の回廊も併せて

四方正面の庭園です。

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どこから見ても三尊石が見られるようになっています。

三尊石は高尾の景石で、右には座禅石があります。

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大書院から小書院を望む。

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2005年 建仁寺小堀泰厳老大師作庭・北山安夫氏監修

 

○△□の庭

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地水火+通り抜ける風で四大元素になっているとも言えますね。
この坪庭も2006年に北山安夫氏が手がけた新しいものです。

 

北山安夫氏は京都では他に

高台寺や圓徳院、大徳寺東福寺梅小路公園「十彩回廊粋」などの庭園で、

作庭・改修に携わっています。

 

拝観情報

建仁寺 The Oldest Zen Temple Kenninji

拝観料金:一般  500円

     中高生 300円

     小学生 200円

拝観時間 3/1~10/31  AM10:00~PM16:30(閉門17時)

     11/1~2/28  AM10:00~PM16:00(閉門16:30)

駐車場:45台 本坊拝観の方は1時間無料