京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園24 相国寺山外塔頭鹿苑寺(金閣寺)庭園

今回は鹿苑寺庭園を紹介します。

説明するまでもなく『金閣寺』の名で世界中に知られています。

(以降、金閣寺とします)

13ヶ国語による案内や観光名所直通のバスによるアクセスのし易さなどにより、

なんと京都インバウンドの約50%が金閣寺に来ます!

金ピカで視覚的に分かりやすく、

それでいて紅葉や日本庭園など日本的な要素が詰まっているのが人気です!

  

現在受付付近が工事中で、拝観券購入に並ぶかもしれませんが、

中は広いのでそれほど気にならないかと思います。

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受付をする前に、参道沿いに案内図があるので、

大まかに鏡湖池の見方を覚えます。

1と5以外のカメラマークはこちらで勝手に増やしました。

 

 

鹿苑寺金閣寺)とは?

萬年山相国寺の山外塔頭寺院です。

室町幕府3代将軍の足利義満により、

相国寺と同時期に造営されました。

 

舎利殿は1950年7月2日に放火により焼失し再建されたものなので、

世界遺産ではあっても、国宝ではありません。

この事件を題材とした作品に、

三島由紀夫金閣寺』や映画『炎上』『金閣寺』(共に原作は「金閣寺」)

水上勉『五番町夕霧楼』などがあります。

remist.hatenablog.jp

鹿苑寺鏡湖池庭園

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まずは全景…全然納まりませんが。

足利義満西芳寺を再現しようと造った庭園です。

鏡湖池」に鶴亀島や淡路島・岩島を配した池泉舟遊式庭園になります。

亀島5つ・鶴島3つと葦原島・淡路島の10島あります。

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舎利殿の正面にある一番大きな島がメインとなる「葦原島です。

日本の本州を表します。

古事記では日本の事を「豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに)」と言います。

「細川石」や「三尊石」などが配されていますが、

舎利殿から見えるように向こう側にあるので、

説明はまた後ほど。

 

しかし葦原島の「三尊石」は3組あり、

こちら側からも松の左右に2組見えます。

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池の左奥を見ると「畠山石」があります。(写真中央の富士山形石)

諸大名がこぞって名石を献上し、その名がつけられました。

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舎利殿横には夜泊石(よどまりいし)が並んでいます。

苔寺でも2列16個並んで出て来ましたが、

港に停泊する船を表すとか、

神仙思想的に見れば船が列を組んで蓬莱山などを目指していると考えられます。

remist.hatenablog.jp

 

ちょっと移動して撮影スポット②付近へ。

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②付近での全景写真です。

 

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九山八海石」がありますが、

これも正面に回ってから説明します。

(手前の小さいのではなく、その次の灰色の尖った岩島です。)

 

仏教世界で世界の中心にそびえる山が須弥山ですが、

金輪(こんりん)というところの一番外側にある鉄囲山(てっちせん)と

中央にそびえる須弥山の間に7つの山があり、

山の間は海になっている。

この須弥山周辺全てを含んだのが「九山八海」で、

金閣寺の場合はこの石一つで須弥山とその周辺の、

九山八海の世界全てを表しています。

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船着場の手前に2つ夜泊石がよく見えます。

 

二層広縁の天井には鳳凰と龍が描かれています。

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冬ならこの角度で奥の淡路島までしっかり見えます。

 

撮影スポット③付近へ。

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原島の「三尊石組」と左端で松と同じ角度に斜めに立っているのが「細川石

官領の細川氏が日本の先端で舵を取っています。

細川石は2mあるらしく、つまり手前の護岸の横石もそのくらいある立派な石。

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雪が積もると分かりやすい細川石

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三尊石(釈迦如来文殊菩薩普賢菩薩

島の護岸から三尊になるあたりも苔寺と同じですね。

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写真中央が「鶴島」で右が「亀島」

鶴島の先端手前にある灰色の石が「九山八海石」で、

中国から運ばれた144cmの太湖石です。(水面には50cm強)

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「鶴島」と「九山八海石」

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③から移動して遠くなるけど、こっちの方が細川石が分かりやすいです。

そして④付近へ移動。

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漱清(そうせい)と呼ばれる釣殿兼舟屋と「出亀島

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出亀島」の右奥が「入亀島

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出島の灯篭の先に池中から立っているのが「赤松石

手前の複雑な松が生えているのが「入亀島」

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中央奥にある細長い島が「淡路島

実際の淡路島っぽい形の島です。

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ちょっと池泉庭園から離れますが、龍門瀑の方へ。

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苑路の間近で見られる龍門瀑と鯉魚石です。

しかも、鯉が立派!

 

左端の真っ白なのが「白衣観音」で、

その右の苔と植栽で何も分からないのが「猿石」(皺の多い石)

「碧巌録」の世界です。

 

西芳寺天龍寺にも滝石組の左側に

この世界観を表す「碧巌石」が置かれています。

滝の周りは重要ポイントです。

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本来舎利殿は池の中に立ち、回廊で出入りしており、

かつてはこの滝の所まで池があったようです。

remist.hatenablog.jp

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「安民沢」

義満の「北山殿」になる前の西園寺家の旧跡で、

龍門瀑や鏡湖池の水源です。

 

鹿苑寺庭園(雪)

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拝観情報

臨済宗相国寺派

拝観時間 9:00-17:00

拝観日  無休

拝観料  大人400円・小中学生300円

アクセス 京都市バス金閣寺前」(12・59系統)

     「金閣寺道」(急行101・急行102・204・205・M1系統)