京都フォトログ

古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園1 西芳寺(苔寺) 夢窓疎石晩年の最高傑作の庭園

庭園紹介トップバッターは6月が一番苔の綺麗な旬の時期ということで

西芳寺(通称:苔寺)です。

2019年6月より中学生以上のみの拝観となりました。

年に数回子供中心の参拝日を設けるようです。

  

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洪隠山西芳寺(こういんざん さいほうじ)

臨済宗の単立寺院で、庭園を覆う120種の苔の美しさから、

一般的には「苔寺」として知られている世界遺産のお寺です。

 

飛鳥時代には聖徳太子の別荘があったと言われ、

天平年間に行基によって開創されたと伝わる古刹で、

中興開山の夢窓疎石作庭の庭園は日本最古の枯山水とも言われ、

特別名勝特別史跡に指定されています。

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拝観ルートです

 

西芳寺庭園

上段と下段の二段から構成され、

下段が西方浄土を作り出そうとした池泉回遊式庭園で黄金池(心字池)を一回り、

上段が山号にもなっている洪隠山と呼ばれる山の斜面に石組を配した、

枯山水庭園になっています。

 

足利義満が北山殿(後の金閣寺庭園)を作る時に参考にし、

足利義政も足繁く通い、当時女人禁制だった為、

母親に見せる為に西芳寺瑠璃殿を真似て銀閣寺が出来たと言われています。

室町時代を代表する庭園の原型となっています。

 

庭園ガチ勢(?)からは、「苔ばかり見るな、夢窓疎石の石組見ろ!」

と言われていたり。

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観音堂の前から回遊式庭園へ
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入ってすぐ、千少庵の少庵堂茶室

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金剛池に浮かぶ16個の岩島は夜泊石。(舟が流されないようにしたり、港に並んで泊まっている姿を表わす岩島です。)

西来堂と瑠璃殿を結ぶ回廊の楚石跡と言われています。

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黄金池には3つの島があり。

夕日ヶ島には鎮守堂が建っています。

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松尾明神の影向石と茶室兼住居の「湘南亭」

荒廃していたのを千少庵が再建した重文で、幕末には岩倉具視が隠れ住みました。

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その前にある石垣が方丈跡で、写真真ん中の小さな島が「亀島」です。

 

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手前の3つの石が三尊石組

 

作庭当時はこの島の護岸も白砂の州浜で松の植えられた白砂青松の庭でしたが、

河川の氾濫で荒廃し湧き水の多い多湿な土地柄もあり、

数百年経ち復興しようと思った時には

庭園全体苔だらけだったとか。

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橋の奥に見えるのが最初に入り口付近から見えた夕日ヶ島の鎮守堂

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夕日ヶ島手前の「舟石」

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夕日ヶ島手前のこの石組が「鶴島」


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第三の茶室「潭北軒茶室」

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向かいの池には舟があり、茶室から見える良い位置に泊まっています。

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只の荒廃跡ではなく「潭北軒北庭」渓流の石組

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向こうに見えるのが観音堂

これで下段を一周となり、続いて石組がメインの上段の枯山水庭園へ。

 

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「向上関」//上段の庭園へ

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上段も基本はもこもこです(*´꒳`*)

木々の向こうの建物は夢窓国師の木像を祀る開山堂「指東庵」

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龍門瀑を表わす三段からなる洪隠山枯滝石組

黄河中流にある急流「龍門」を昇った鯉は龍になるという「後漢書」の故事から

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悟りの段階を表す上段部分//手前の細長い石が「鯉魚石」

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落ち葉で日が遮られると苔が傷むので、日々の手入もまた「禅の修業」

柔らかく細かい自作の竹箒を年間60本ほど作ります。

つまり毎週1本交換。

 

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「須弥山石組」…「亀石組」でもある。

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右の石は「座禅石」//左の石組は…

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自然石組の手水鉢//鯉が泳ぐ(修行僧が励むという意味合い)の「龍淵水」は

今も水が湧いています。

拝観事前申し込みの仕方

希望日の2ヶ月前から往復ハガキで申し込みます。

遅くとも1週間前には必着。

 

往復ハガキには人数や代表者の住所・氏名・電話番号

希望日を第三希望まで書いて申し込みます。

時間は指定出来ません。

 

送付先

〒615-8286 京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56
西芳寺参拝係 宛

 

庭園のみの拝観は行っておらず、

写経代3000円を納め写経込み90分の持ち時間なので、

丁寧に最後まで写経すると庭園を見る時間が無くなるので注意!

時間配分を考えましょう。

 

アクセス

公式サイト:

西芳寺|苔寺

所在地:〒615-8286
    京都府京都市西京区松尾神ヶ谷町56

 

嵐山方面から

 ・京都バス(63または73系統)で「苔寺・すず虫寺」下車徒歩3分

 ・タクシーで約10分(1200円程度)

大阪方面から

 ・阪急京都線「桂駅」下車、タクシーで約12分(1200円程度)

 

付近は住宅地です。

駐車場はありませんので、公共交通機関やタクシーをお勧めします。

 

地図