京都フォトログ

古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園15 長岡天満宮 八条ヶ池と錦景苑

今回は長岡天満宮八条ヶ池と錦景苑を紹介します。

大きな池と筍料亭「錦水亭」、

市の天然記念物指定の霧島ツツジが特徴的な神社です。

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八条ヶ池とは、

その名の通り1638年に当時の領主・八条宮が造る様に命じた

灌漑用の溜池です。

 

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注)これは料亭であり、天満宮の建物ではありません

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案内板などには、

「1638年に八条宮智仁の命で造った。(略)1629年薨去」と書かれていますが、

八条宮家2代親王で造営した…

むしろ、智忠親王の功績の方が多いんじゃないかと?

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開田村は旧細川家の領地で、その縁から

智仁親王細川幽斎から古今伝授を受けました。

なので、桂離宮ではなく開田御茶屋

「古今伝授の間」が作られました。

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左に『古今伝授の間ゆかりの地』

 

長岡京市には細川忠興ガラシャ夫人の勝龍寺城跡があり、

そちらは公家の三条西実枝(さんじょうにし さねき)から幽斎が古今伝授を受けた場となります。

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古今伝授は一子相伝ですが、息子の実条(さねえだ)が幼かったため弟子の幽斎に伝授し、

実枝は亡くなります。

おかげで幽斎は城が石田三成に包囲されても、

古今伝授が絶える事を恐れた朝廷により保護され、

八条宮智仁親王三条西実条らに伝授されていきます。

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更に脇道にそれますが、

斉藤福(春日局)が病中の家光の代理で上洛した際に、

御所に昇殿する資格が無く、三条西実条の義理の妹として縁組を行い、

三条西家の娘として後水尾天皇に強引に拝謁した事も、

後水尾天皇が急に譲位したきっかけです。

(この時に「春日局」の名号を賜りました。)

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八条宮家の領地である開田御茶屋(山荘)は、

桂離宮の造営と共に行われました。

しかし、2つの離宮を運営する資金は無く、

智忠親王正室、富姫(ふうひめ)は前田利家の孫で、

加賀前田家から資金援助を受け桂離宮の造営がなされ、

こちらは天満宮として発展しました。

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水上橋やカキツバタ園の西の小池などは、

道真公の御神忌1100年の頃に整備されたもので、

昔は貸しボート屋があり、舟遊び出来ました。

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錦景苑

こちらも元あった池を平成19年に整備して出来た紅葉庭園です。

道真公といえば百人一首

「このたびは 幣もとりあへず 手向山(たむけやま)

  紅葉の錦 神のまにまに」という詩が有名ですね。

 

山城(京都)から大和(奈良)に入る時に、

境神・道祖神に御供えする物が無く、

渓谷を流れる散紅葉を「紅葉の錦」として供える詩です。

東大寺の横に手向山八幡宮がありますね。

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滝石組

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霧島ツツジが終わると、カキツバタや山吹が咲き始めます

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ツワブキの頃

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梅園

天満宮なので梅もあります。

大宰府で詠んだ「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花

  主なしとて 春な忘れそ」が有名で、

北野天満宮の拝殿前の「紅和魂梅(べにわこんばい)」も、

飛梅伝説の梅と同じ種と言われています。

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もうすぐ祇園祭ですが、鉾町の一角にある

菅大臣神社の梅も「飛梅」とされています。

こちらは道真の邸宅跡で生誕の地と言われる場所のひとつです。

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昔は松並木だったようです、

古い文献には池の土手には「加賀松」と書いてあります。

同時進行の桂離宮も加賀松です。

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池の向こう、桜で隠れたところに図書館が建っていますが、

そちらもそれなりに大きな池でした。

今も池の下の取水口部分から繋がっていると聞いた気がします。

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広くて24時間開いていて無料でフォトジェニックなので、

京都御苑円山公園と並んで各シーズンでよく来ます。

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ライトアップ

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 雪

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拝観情報

長岡天満宮 ホームページ

参拝無料・閉門無し

社務所:9:00~18:00(4月~9月)

    9:00~17:00(10月~3月)

JR東海道線 長岡京駅 西口から真っ直ぐ徒歩20分

阪急京都線 長岡天神駅 西口から徒歩10分

駐車場有 第一駐車場は40分無料、以後30分ごとに100円

     第二駐車場は30分毎に100円(1日最大600円)