京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園6 南禅寺別院 南禅院庭園 南禅寺発祥の地

今回は南禅寺の別院・南禅院庭園を紹介します。

南禅寺も紹介していないのにいきなり別院からとなりますが、

南禅院の方が先にあり南禅寺発祥の地と言われています。

このさい庭園1から続く夢窓疎石繋がりでまとめようかと。

 

 

南禅院略歴

南禅寺建立以前、この地には後嵯峨天皇離宮禅林寺殿」(1264年造営)がありました。

離宮は「上の御所」「下の御所」に分かれ、

「上の御所」に作られた持仏堂を「南禅院」といい、

現在の南禅院の元になっています。

 

少し経ち亀山法皇が1291年に禅林寺殿を寺とし「龍安山禅林禅寺」と名づけ、

1299年に寺観が整った後、今の「太平興国南禅禅寺」という寺号になっています。

作られた元の時代は同じでも、寺となったのは30年ほど後なので、

南禅院が「南禅寺発祥の地」と言われています。

 

方丈庭園

京都唯一の鎌倉時代の庭園で国の史跡・名勝指定であり、

天龍寺苔寺庭園と共に京都の三名勝史跡庭園です。

夢窓疎石作庭とも、

亀山法皇が作庭し夢窓疎石が完成させたとも伝わる、

離宮時代の面影を残した池泉回遊式庭園です。

法皇自らが禅修業の一環として石組を行い、庭造りをしたと言われています。

 

夢窓疎石は1325年に南禅寺の住持となりましたが、

翌年には早々と鎌倉の瑞泉寺に戻っています。

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庭に広がる池は天龍寺と同じく「曹源池」と呼ばれ、

龍の形に作られたとも言われています。

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方丈に沿って真っ直ぐ奥に伸び、橋の所で折れて矩形の池です。

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西側のこちらの池は心字池になっています。

大きな島1つと小さな島2つ、島のように見える出島で

実際に「心」っぽくなっていますが、

単純に複雑に入り組んだ池や多くの島があれば「心字池」と呼ばれたりします。

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左奥に滝石組み

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ちなみにこの島は鶴島であり、蓬莱島でもあります。

三角の大きな石が蓬莱山を表し、鶴羽石にもなっています。

 

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経路の上から結構な水量の滝石組「龍門瀑」

何段にも落ち、栗石を置くことで水に動きをもたらし曹源池に流れています。

 

曹源は「曹源一滴水」から来ており、

五家七宗二十四流に分化した禅も源を辿れば、

全ては禅を大成させた「曹渓」の一滴水から流れてきたものであり、

「禅の根本」を表しています。

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こちらから方丈を見るとこんな感じ

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くるっと一回りし、橋に戻って来ました。

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右には亀島(手前)と鶴島(奥)

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右向きにひょっこり顔を出している小さな島が「亀島」

左の大きい島が「鶴島」

 

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橋から左を見れば数個の島が浮かぶ西池

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こちらの島は南池のような護岸がありません。

 

15世紀の南禅寺の由緒を書いた『天下南禅寺記』によれば、

吉野の桜、難波の葦、竜田の楓などが移植され、

井出の蛙も放たれた雅な庭園だったようです。

 

おまけ

井出を歌った和歌の83首が蛙を歌ったもので、

井手町に有る玉津岡神社は手水や木鼻 も蛙です。

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拝観情報

臨済宗大本山 南禅寺 | 南禅寺境内 | 南禅院

拝観時間:3/1~11/30  8:40~17:00

     12/1~2/28  8:40~16:30

拝観料:一 般:300円

    高校生:250円

    小中学生:150円

駐車場:2時間1000円 以後、1時間ごとに500円増し