京都フォトログ

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古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園48 二条城庭園「八陣の庭」「清流園」「本丸庭園」

今回は二条城庭園を紹介します。

特別名勝小堀遠州作庭「二の丸庭園」(通称:八陣の庭)の他に、

「昭和の小堀遠州中根金作の「清流園」や

簡素な平庭の「本丸庭園」があります。

 

かつては植治こと7代目小川治兵衛の庭園などがありましたが、

戦後アメリカ軍に接収されテニスコートにされるなど、

戦前戦後で大きく景観が異なるようです。

二条城略歴

1603年に徳川家康が朝廷に対しての儀式の場として造営し、

1867年に15代将軍徳川慶喜による大政奉還が行われる場となります。

その後も明治から昭和の初めまで天皇離宮として使われたので、

「元離宮二条城」と呼ばれています。

その為、一般に公開されたのは昭和に入ってからです。

二条城「二の丸庭園」(八陣の庭)

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小堀遠州作庭の二条城のメイン庭園で特別名勝です。

桃山様式の池泉回遊式庭園です。

寛永3年(1626年)に今の形になりましたが、

古絵図には池と築山のある庭園も描かれているようです。

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謁見の場の庭として黒書院(北)や大広間(東)からの眺めを

意識されて造られていますが、

1626年に後水尾天皇行幸御殿が南側に作られたため、

南からの眺めも考慮され変更が加えられました。

(この写真での左端が御殿跡で、

そちらからの眺めが1番意識されています。)

その御殿は行幸後撤去され、現在の形の庭園だけが残りました。

 

手前が「舟石」で、奥の橋が御幸御殿側に架かる橋。

その右手、写真中央の三角の石のある小島が「鶴島」です。

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少しアップ。

手前が出島、右奥が「鶴島」

三角形の石が「羽石」になり、その右の平たい石が「鶴首」になります。

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三方正面の庭です。

あらゆる方向からでも見られるように作られているので、

「八陣の庭」と呼ばれます。

 

中央に蓬莱島、左右に鶴島と亀島がありますが、

蓬莱島は亀島と見れば鶴島に、鶴島と見れば亀島に見えるように

各方向からの観賞が意識されています。

 

↑左端が「蓬莱島」で真ん中の小さな島が「亀島」です。

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角度を変えて「亀島」を横から。

滝石組も護岸も立派なのが分かります。

 

この滝は明治に改修された時の滝で、

元来はその右の三段滝落ち石組の方を流れていたようです。

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大広間から見た二の丸庭園。

左から「蓬莱島」・奥に「亀島」・更に奥に滝があり、

右端に見える屋根が「黒書院」です。

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少し右振り。

黒書院と護岸石組

書院から池に向かい飛び石がある所が舟着き場。

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出島と「蓬莱島」

徳川将軍家のお城なので、

庭石は全国の大名がこぞって献上した名石揃いです。

 

手前の護岸の無い所が船着きで、

この辺りが黒書院からの眺めになります。

当時は対岸に中宮御殿が見えた事でしょう。

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左に振って「黒書院」側から「大広間」を撮影

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「蓬莱島」と石橋

手前の自然石の厚い石橋が「亀島」と結ぶ石橋で、

奥の少し反った薄い石橋は「蓬莱島」と対岸を結ぶ石橋です。 

どこの庭園でもそうですが、単調にならないように変化をもたせようとします。

二条城「本丸庭園」

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明治天皇の命により従来の枯山水庭園を改造した芝庭風築山式庭園です。

植木商の井上清兵衛という方が作庭されたようです。

明治中頃には洋風の庭園が多くなり、

その影響を受けていると考えられています。

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東南隅には築山(月見台)を配し、芝生には曲線的な園路を設け、

所々に燈籠や庭石などが据えられています。

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かつては二の丸庭園に引けを取らない庭園があった筈ですが、

焼失後は15代将軍徳川慶喜の居室が建てられ、

庭園は茶庭風になりました。

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それも大政奉還後に老朽化で取り壊され枯山水庭園が作られ、

改造されて現在の形になりました。

奥には石段があります。

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天守閣跡から見る本丸御殿・本丸庭園です。

向こうに見えるのは比叡山

「清流園」

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植治の庭園が米軍によりテニスコートにされた場所に、

昭和40年に中根金作氏の「清流園」が作られました。

つまりここも本家と昭和の遠州そろい踏みです。

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西は純和風の池泉回遊式庭園で、

800個の庭石と香雲亭は角倉了以の屋敷跡から持ってきました。

東は芝生の洋風庭園で和洋折衷の庭園になっています。

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 通常非公開の「香雲亭」

2017年から夏場は予約限定40組の朝食「特別御膳」が行われており、

中から庭園を見ながら朝食が頂ける様になりました。

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4月の桜ライトアップ時

おまけ 二条城「梅園」

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無料で楽しめる場として京都御苑北野天満宮があるので、

二条城の梅園は名所ですがすいています。

堀や石垣と複雑な枝振りの老梅を楽しめます。

おまけ 二条城「桜の園

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夕方に入って、2周目でライトアップというパターンばかりで、

普通に昼の写真がありませんでした。

 

その他、8月には「京の七夕」堀川会場の一部として、

二の丸御殿プロジェクションマッピングや二の丸庭園ライトアップなどが

行われます。(イベント内容はその年次第)

 

観覧情報

公式サイト:二条城 世界遺産・元離宮二条城

開城時間:7~8月 8:00~17:00受付閉め (18時閉城)

     9月 8:00~16:00受付閉め (17時閉城)

     通常 8:45~16:00受付閉め (17時閉城)

休城日  12/29~12/31

二の丸御殿休殿日 1・7・8・12月の毎週火曜日

         12/26~1/3

入城料 大人 600円(+二の丸御殿400円)

    中高生 350円・小学生 200円(二の丸御殿無料)

令和元年10月1日より消費税値上げに伴い30円ほど値上げします。

駐車場 東側 自家用車120台 1000円(2時間)

    南側 自家用車20台 800円(2時間)

       バイク10台 400円(2時間)

       自転車83台 200円(2時間)

駐車場営業時間 8:15~18:00 (イベント時は変更有り)