京都フォトログ

古都で過ごす日々の記録。季節の花や歳時を撮り歩きます。

庭園36 建仁寺塔頭霊源院「甘露庭」 釈迦の一生をあらわす三大聖樹の庭…でした!

今回は建仁寺塔頭の霊源院「甘露庭」を紹介します。

しかし、 2019年秋から大規模改修に入り作り変えるので

恐らくこの庭園を目にする機会はもう無いでしょう。

 

追記:秋の非公開文化財特別公開で公開されるので、

   それまで工事に取り掛からないかもしれませんし、

   庭園工事中かもしれません。

リンク先『開催要項(PDF)』に記載

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霊源院略歴

かつてはこの場所に「妙喜世界」がありましたが、

開山の中巖圓月和尚が示寂し「妙喜世界」は「妙喜庵」と改号

なので、玄関口には「妙喜世界」の額が有り、

茶室「妙喜庵」があります。

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一庵一麟が龍山徳見を勧請開山として「霊泉院」を創建し、

龍山徳見は院内に「霊源軒」を建立。

天文の大火で焼失し、約50年後に復興する際に

「霊源軒」の名に因んで「霊源院」と改号

 

廃仏毀釈の流れの中で「妙喜庵跡地」に「霊源院」を移転しました。

それが現在地です。

 

幼い頃の”一休さん”こと一休宗純禅師が作詩の法を学んだお寺です。

「甘露庭」

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5年前からアマチャを植え、毎年6月頃に特別公開して来ました。

(と、今年の新聞で紹介されましたがこの写真2013年11月30日)

アマチャはヤマアジサイの変種で、

アマチャを煎じた物が4月8日の釈迦の生誕を祝う「花祭り」の時に、

釈迦像の頭に注ぐ甘茶になります。

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本堂側面に蹲があります。

飛び石を辿ると、正面の延段と石塔に出ます。

というほど庭園が広いわけではなく、

部屋の中から引きで撮った1枚目の写真がほぼ全てです。

 

京都の小学生が力を合わせて作ったお庭だそうですが、

アマチャの苗を植える事くらいしか出来そうな部分ありませんかね?

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初めて見た時が苔庭に苗木を植えたような状態だったので、

”また数年後”と思い特別公開に行っていない間に、

最後の公開が終わりました!

あれ~?良い感じに育って、これからじゃないの!?

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苔庭に飛び石と所々に石塔が建っているだけで、

しばらくは拝観料を払うほどの見ごたえが無さそうだったので

行かなかったのですが…

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右端の紅く色付いているのは姫沙羅ですが、

「甘露庭」は釈迦の誕生から入滅までをテーマにしたお庭になっています。

 

無憂樹(釈迦はこの木の下で生まれました)

菩提樹(釈迦はこの木の下で悟りを開きました)

沙羅双樹(釈迦はこの木の下で入滅しました)

の仏教三大聖樹と、釈迦が誕生した時には甘露が降った逸話から、

庭一面に甘茶が植えてあります。

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霊源院は今川義元が修行を積み出家した寺であり、

今年は今川義元生誕500年にあたることから、

アマチャを約500株まで増やしたそうです。

 

次の庭は昭和の名作庭家・中根金作の孫の行宏氏が作られるようです。

次の公開を楽しみに待ちましょう!

おまけ 洛中洛外図屏風(複製)観賞

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この日、霊源院に行ったのは「お寺で名画を鑑賞。」のイベントで、

デジタル複製の「国宝 洛中洛外図屏風(上杉本)」を見る為でした。

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狩野永徳筆と言われる国宝と変わらないものが触れる距離で、

まじまじ見られました。

洛中洛外図は70点以上有れど、国宝指定は上杉本だけでした。

(2016年に舟木本も国宝になりました)

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今いる場所の建仁寺祇園(八坂神社)

上には「りゃうせん(霊山)」

左下は「四条なきぢざう(四条泣き地蔵)」仲源寺ですね。

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京都御所の紫宸殿・小御所・清涼殿など

紫宸殿前に左近の桜・右近の橘が描かれていて、

宮中行事「正月御節会」を行っているようです。

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南禅寺・将軍塚・知恩院・三猿堂(右下は 「見ざる き可ざる」と書いています)

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嵐山

渡月橋を渡った先に、臨川寺天龍寺

この辺りの絵は現在地と同じに書かれていますね。

 

これを見に来ただけあって、

ずっと屏風を見ていて目が疲れた時だけお庭を見ていました。

 

二条大橋の下には「鴨川ギャラリー」として、

「洛中洛外図(上杉本)」のレプリカが展示してあり、

各所の説明もついていて分かりやすいですよ。

(出町橋の下には葵祭に関する展示もあります)

霊源院拝観情報

公式サイト:

甘茶の寺の霊源院|臨済宗大本山建仁寺塔頭寺院 京都五山文学の最高峰

通常非公開(秋から庭の改修工事に入ります)

駐車場:建仁寺駐車場 (本坊拝観時のみ1時間無料)

アクセス:京阪電車祇園四条駅」下車徒歩12分

     阪急電車河原町駅」下車徒歩15分

     京都駅から市バス206系統「清水道」下車徒歩5分