十字架を意匠した枯山水庭園があります。
瑞峯院略歴
戦国武将たちがこぞって塔頭をつくりました。
瑞峯院は天文年間(1532年ー55年)に大友宗麟が帰依した
大満国師・徹岫宗九(てっしゅう そうきゅう)を開山とし、
自らの菩提寺として創建されました。
瑞峯院には大友宗麟夫妻の墓があります。
戒名は瑞峯院殿ですが、その後キリスト教徒となったため、
洗礼名に「ドン・フランシスコ」があり、
大分の代表銘菓の名前になっています。
大友宗麟こと大友21代義鎮(よししげ)は、
塔頭・龍源院を創建した大友19代義長(よしなが)の孫になります。
方丈前庭「独坐庭」(どくざてい)
昭和の名作庭家・重森三玲(しげもりみれい)の作庭です。
昭和36年(1961年)に開祖・徹岫宗九の400年遠忌で作庭されました。
蓬莱山式庭園で、荒波を砂紋で描くデザイン性の高さが特徴的です。
「独坐庭」は百丈禅師の「独坐大雄峰」という禅語から命名されています。
蓬莱島の半島と小島に打ち寄せる波
石組も砂紋も独創的で、庭園に興味がない方でも、
”前に見たのに雰囲気が似ている”と一目で分かりやすいです。
蓬莱山を方丈端まで行くと、
飛び石と小さな橋が架かった川の流れになっています。
カメラの設定違いも少し置いておきます。
(この頃RAWで撮っていないので、いちいちWB変えていた)
閑眠庭(かんみんてい)
縦に4つ・横に3つ
計7個の石組で十字架を作った枯山水庭園です。
別名「十字架の庭」
他の作庭家もその場にあわせた庭園を造りますが、
こういったそれぞれの場に合わせた意匠を、
そのまま形で表してくるのは三玲の庭園にはよくある事。
それを雪の日に限り精力的に動き、
雪に埋もれた、
庭園としては訳のわからない写真しかなかったりするのも、
当サイトではよくある事(・ε・)
左に茶室「安勝軒」
突き当たりは中庭があります。(意外と重要!)
茶室「安勝軒」
三畳台目送勝手席と三畳角炉
中庭
閑眠庭とは廊下を挟んだ反対側にあるお庭です。
この渡り廊下はお茶室「安勝軒」に繋がっています。
意識して行った訳ではありませんが、
ここも龍源院の「東滴壺」と同じく、昼頃に真っ直ぐ光が射すようですね。
こういう形の灯篭をキリシタン灯篭
閑眠庭の十字架の延長線上にこの灯篭があり、
その方向を向いています。
この灯篭まで合わせての「閑眠庭」ともいえるので、
見落とさないように気をつけてください。
瑞峯院拝観情報
拝観料:大人 400円
小中学生 300円
拝観時間:9:00~17:00
駐車場は大徳寺駐車場があります。
8:30-16:00 普通車:2時間500円